看護師 グリーフケアの仕事は?

グリーフケアは、一般的に死別後の家族の心のケアと考えられています。

家族を失った遺族の悲しみを、少しでも軽減できるように、遺族に対して精神的な援助をすることも看護師の仕事の一つになります。

しかし、看護師によるグリーフケアが行われている医療機関はとても少ないです。

亡くなった患者さんは死後の処置が終わると、すぐに葬儀社の車が来て退院していきます。

殆どの病院では、看護師と悲しみにくれる家族との関わりは、そこで終わってしまうのです。

一般的な病院では、グリーフケアがほとんど行われていないと言えるでしょう。

ターミナルケアや緩和ケアという言葉は良く聞かれても、グリーフケアと言う言葉は浸透していません。

グリーフケアについて、認識していな看護師は少ないでしょう。

看護師 グリーフケアを行っている医療機関はありますか?

グリーフケアが実際に行われている医療機関は、埼玉医科大学国際医療センターや聖路加国際病院精神腫瘍科、城西病院内科「悲嘆ケア外来」や神戸赤十字病院心療内科などです。

また、看護師ではない医療関係者がボランティアや課外活動として、グリーフの問題に取り組んでいる医療機関もあります。

たとえば、聖路加看護大学看護実践開発研究センターが主催する周産期、新生児を亡くした親の為の会などです。

また医療機関によっては、遺族会や合同慰霊祭を行ったりする所もありますが、それらはほんの一部と言えるでしょう。

殆どの医療機関は、亡くなった人を忍んで悲しむ家族に対して何の対処もしません。

その場ではお悔やみの言葉を家族にかけますが、その他には何もしません。

殆どの看護師は「家族なのだから死者を思い悲しむのは当然」という風に考え、家族にもそのように接するのです。

看護師によるグリーフケアを取り入れている意味は?

故人との生前の関係性などは、個人個人によって異なりますから、グリーフ状態がいつまで続くかについても人によって異なります。

しかし誰でも、いつの日か、必ず悲しみから抜け出ることはできます。

少しでも早くグリーフ状態から抜けだすことができるように、遺族への精神的な援助をする役割は看護師が最も適しているかもしれません。

ターミナル期から患者さんや家族のことを見ている看護師であれば、より遺族の気持ちを理解しやすいでしょう。

最近は、東日本大震災をはじめ、自然災害が頻回に起こっています。

親や兄弟を亡くした子供たちは、大人とは異なる悲しみを抱え、悲嘆の日々を過ごすことになります。

精神的、社会的、スピリチュアルな面からの援助を必要とする人は少なくないでしょう。

社会状況から見ても今後は、グリーフケアを取り入れる医療機関も徐々に増えていくことが予測されます。

遺族が過去を振り返る時に「良かった」と思える出来事がある場合には、少なからずそのことが心の支えになるでしょう。

終末期医療の時期はもちろんですが、それだけではなく、葬儀自体がグリーフケアと考えられるかもしれません。

看護師にとってグリーフケアは必要ですか?

本来、病気の患者さんの看護をすることが看護師の仕事です。

患者さんの家族の精神的ケアなどは、訪問看護などの仕事をしている看護師は身近に感じるでしょう。

また、ターミナルケアをしている看護師は、家族の精神的ケアも一緒に行っているのです。

患者さんの看護をする場合には、患者さんを取り巻く人たちのケアを行うことを当然と感じている看護師は少なくありません。

グリーフケアの必要性を感じてはいても、退院してしまった患者さんの家族とどのように接点を持てばよいかわからないのです。

勤務している病院がグリーフケアを取り入れている所であれば、看護師は仕事の一環として取り組むことができます。

死者をしのび悲しみから立ち直ることができない家族にとっても、医療機関が行うグリーフケアを必要としている人は少なくないはずです。

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この記事を書いた人

現役看護師「キヨミ」

北陸地方の大学病院で外科病棟に2年勤務し、その後総合病院にて、呼吸器・循環器・消化器・血液内科と内科系を中心に勤務をしてきました。

学生指導や教育担当を経て、今は皮膚排泄ケアの認定看護師として活動しています。

60歳を超えるまで、ずっと看護師一筋で働き続けてきた経験を活かし、悩める看護師さんたちの励みになる記事を書いていきたいです。

  • 保有資格・・・正看護師・ケアマネージャー
  • 出身・・・石川県
  • 年齢・・・62歳
  • 職務経験・・・大学病院・総合病院・訪問介護施設
  • 診療科経験・・・外科・呼吸器・循環器・消化器・血液内科・老年科

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