ドレーン管理とは具体的にどのような仕事ですか?

疾患の部位によって、ドレーン挿入の目的も診療科も異なってきますし、ドレーンを挿入している個所もそれぞれ異なります。胸腔ドレーンに関して、具体的な仕事を述べてみます。

胸腔ドレーンの目的は二つあります。一つは、虚脱してしまった肺再膨張を促進させ、胸腔内圧を適正値に保つことです。二つ目は、胸腔に貯留した空気・体液(血液、滲出液、膿等)を継続的に排出させることです。

ドレーン挿入時は、バイタルチェックの他にドレーンに関する観察事項が多くあります。呼吸状態の確認は、急な排液量に伴うショック時を想定すると必要な項目です。

ドレーン管理の具体的な観察事項は?

吸引装置の黄色い水の部分のエアーが適量なのか確認することも大切です。吸引圧が高すぎる場合には、肺損傷や後出血、縦隔動揺を起こしやすいので注意が必要です。

黄色い水の部分が医師に指示されたドレーン圧で調整できているかを確認し、もし水が足りていない場合にはワッサーを適量注射器で挿入します。 また、青い水の部分のエアリークの有無の確認します。

持続的エアリークがドレーンに穴を開けていないか、ドレーンが抜けてしまっていないか、ラインの抜け、挿入部の観察も行ないます。

出血が多いときはバイタルや発汗、冷感などショック状態の観察をします。排液(出血)が200ml/hを超えて、その状態が2時間以上つづくようならば医師へ連絡します。

混濁が認められる場合は感染も考えられます。急に排液量が減った場合にはチューブが閉塞していないかも観察します。

青い水の部分の呼吸性変動の観察をします。呼吸性変動消失の理由には、肺の再膨張やドレーン閉塞が考えられます。ドレーン屈曲や圧迫で閉塞がないか観察し、チューブミルキングや体位変換を行い深呼吸を促します。

ドレーン挿入部の観察もします。挿入部の周囲に皮下気種がないか、縫合糸がきちんとできているのか、発赤や疼痛、腫脹や浸出液がないかなどの確認をします。

ドレーン管理をしなくてもよい職場はありますか?

一般的にドレーンを装着している患者さんは、胸部外科病棟や腹部外科病棟、脳外科病棟に多いです。内科病棟では、患者さんが急変した時以外にはほとんど見られないでしょう。

また、介護病棟や福祉施設などに勤務している時にも、ドレーン管理の仕事は殆どないでしょう。

看護師の仕事にとってドレーン管理、アセスメントのポイントは?

排液量の観察をします。一般的には、術直後の排液は血性から淡血性になります。術後3日目までは、術直後とほとんど同じ性状か、あるいは少し淡い色調になります。

経過が順調であれば、それ以降の色調は淡血性から淡々血性、さらに淡黄色の透明・漿液性になっていきます。

術直後、持続的に1時間あたり200mL以上の血性排液がみられる場合には、術後出血を予測し、再開胸・止血術が検討されます。

逆に、排液量が急に減少している場合には、ドレーンが閉塞していないかを確認する必要があります。患者さんの移動時や移送時には特に注意が必要です。注意点は、ドレーン挿入中の患者の移動はクランプしない事です。

長時間のクランプは緊張性気胸を起こすリスクがあります。 また、移動時は、キュウインワンが斜めにならないよう、倒れてしまわないように注意します。

倒すと、胸腔内にエアーが入ってしまうリスクがあるので注意しましょう。 またドレーン・システムは患者より下・平行に持たないと、逆行性感染の危険があるので留意して移動します。

血性の排液が続いたり排液に新鮮血が混じるときは異常な時で、縫合不全などによる胸腔内での再出血したり、感染を起こしている時でしょう。

ドレーン抜去について考える時は、排液が減少し1日あたり200mL以下になってきた時です。排液の色や性状としては、淡血性から漿液性になることが目安です。

膿が混濁していた場合にも、点滴による抗菌薬の投与などで、排液がきれいな漿液性になればドレーンを抜去できます。

転職サイトランキングを見る