患者さんが不定愁訴を言う原因は?

現代社会は、ストレスの原因、要因となる環境にあふれています。ストレスの増加に伴い、不定愁訴をもつ患者さんも増加しています。

一般患者さんに占める不定愁訴患者さんの割合は約一割、10人に一人と言われます。

しかし、ストレスや疲労からだろうと簡単に考えていたら、その症状の中に色々な病気が隠れている場合もあります。

不定愁訴の67%に高血圧、胃十二指腸潰瘍、糖尿病、気管支喘息などの病気が認められたという報告もあります。

ストレスや疲労のせいで、全員が不定愁訴症候群に陥ることはありません。

ストレスが不定愁訴の原因になるか否かは、患者さんがストレスをどのように受けとめるのかということが関係してきます。

患者さんの性格が、不定愁訴症候群を悪化させる場合もあります。

最近、性格やストレスは相互に影響を与えるものだという事が包括的に考えられるようになり、環境に適応するために示す行動パターンが重視されるようになってきてます。

無意識にストレス状況をつくりだしたり、ストレスに遭遇するような特徴を有している人もいます。

不定愁訴の患者さんは何故その症状が起きますか?

女性の不定愁訴のなかには、更年期障害や月経前緊張症候群が原因となっているものがあります。その場合には適切な治療により症状が軽快します。

更年期障害が重症であれば、更年期障害に力を入れている婦人科クリニックなどを受診すると良いでしょう。ホルモン補充療法は専門医がおこなうべきだからです。

慢性疲労症候群による症状出現の場合もあります。疲労感が強く仕事を辞めざるを得なくなり、日常生活も困難になる患者さんもいます。

不定愁訴の患者さんの特徴。

患者さんはいろいろ訴えますが、検査をしても異常がなく治療の必要が無いものを「不定愁訴」と呼びます。

不定愁訴の特徴として、症状が多彩であるということがあげられます。

さらにそれの症状は変化しやすいという特徴があります。例えば、先週は倦怠感とめまいでしんどいと訴えていた患者さんがいたとします。

今週はそれらは少しましになったけど、今度はしびれが出現して来たと言います。そのしびれは昨日は両腕にでたけど、今日は足にでてきたと言った具合です。

患者さんはしばしばドクターショッピングを繰り返します。例えば、動悸がするから循環器内科を受診したけれど異常がないと言われ、次に呼吸器内科を受診します。

そこでも異常がないと言われ、耳鼻科や婦人科、脳外科やペインクリニックなどを受診します。

いつのまにか医療機関の診察券だらけになっている、と言う患者さんは珍しくありません。

不定愁訴患者さんへの対応の仕方。

何がストレスや疲労の原因になっているのか、とにかく、ゆっくり話を聞くことが大切です。

話を聞くだけで患者さんの症状が軽快することもあるからです。

いくら話を聞いて相談にのったといっても、家庭や仕事については変えることが出来ません。

現実的には自分で乗りきっていってもらうこと(セルフコントロール)が原則です。

私の病院にも不定愁訴の患者さんが入院しています。不定愁訴の患者さんは、ナースコールを定期的にならして、同じことを繰り返し看護師に訴えます。

看護師は「またか」とは考えずに、不安を訴える患者さんにその都度、初めて聞く時のように、そして理解をしているように聞く姿勢をとることが大切です。

自分の訴えを受け入れてもらったと思うだけで、患者さんは安心する場合があります。

いくら訴えても看護師が受け入れる態度でなければ、患者さんは納得し安心することはないのです。

不定愁訴には、否定せずすべて受け入れる事が大切です。薬を投与されるだけで、症状が軽快する患者さんもいます。

薬だけを投与してそれで終わりというのではなく、患者さんの訴えを丁寧に聞くことが必要ですね。

しかし、薬だけを投与して終わるという事も残念ながらあります。

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この記事を書いた人

現役看護師「キヨミ」

北陸地方の大学病院で外科病棟に2年勤務し、その後総合病院にて、呼吸器・循環器・消化器・血液内科と内科系を中心に勤務をしてきました。

学生指導や教育担当を経て、今は皮膚排泄ケアの認定看護師として活動しています。

60歳を超えるまで、ずっと看護師一筋で働き続けてきた経験を活かし、悩める看護師さんたちの励みになる記事を書いていきたいです。

  • 保有資格・・・正看護師・ケアマネージャー
  • 出身・・・石川県
  • 年齢・・・62歳
  • 職務経験・・・大学病院・総合病院・訪問介護施設
  • 診療科経験・・・外科・呼吸器・循環器・消化器・血液内科・老年科

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