中心静脈栄養をする患者さんの特徴は?

口から食事として栄養を摂れなくなった患者さんは、栄養の確保のために中心静脈栄養をします。

中心静脈栄養の他にも、必要な栄養を確保する手段として、胃へ直接栄養を注入する胃ろう栄養法があります。

口から食事をすることにより、誤嚥をし誤嚥性肺炎を繰り返す患者さんの場合には、医師から中心静脈栄養や胃ろうをすることを勧められます。

患者さんに最も適した方法を、医師と家族で考えて決めます。

普段から食事摂取をする時に、むせたり咳こむことが多い患者さんは誤嚥性肺炎に注意しなければなりません。

高齢者になると、咳をしなくても咽ていなくても機能低下のために静かに誤嚥することもありますから、介助者は患者さんが誤嚥していることに気付かない場合もあります。

胃ろうから栄養を注入する時にも、ベッドを上げて患者さんの体位をしっかり挙上しなければ、逆流性の肺炎を併発してしまいますから要注意です。

中心静脈栄養って何?そのメリットとデメリット。

中心静脈栄養をする方法としては、鎖骨下静脈などから心臓に最も近い上大静脈までカテーテルを挿入し、輸液ラインを確保し固定します。

合併症のリスクとしては、気胸や空気塞栓、動脈損傷などがあります。

中心静脈栄養をするメリットとしては、一度カテーテルを入れておくと、何度も穿刺をする必要がないので、患者さんに痛みの負担や苦痛を与えなくても良いということです。

また看護師も毎日注射針をさす必要がなくなります。

呼吸器や消化器への負担の軽減ができます。血管の確保が絶えずできているので、緊急時には素早く薬液の投与ができます。

中心静脈栄養のデメリットは、カテーテルを入れっぱなしになるために感染のリスクが高くなります。

カテーテル挿入部には細心の注意を払い感染防止のためのケアを行いますから、その為の看護師の仕事が増すということもあります。

また消化管の安静を保持することができると同時に、消化管の自然な働きを妨害するということにもなります。

高濃度の栄養が投与されますから、血糖のコントロールが難しかったり、肝機能障害のリスクがあるなど、代謝による合併症のリスクも高くなる危険性があります。

中心静脈栄養の患者さんの看護は?

カテーテル挿入している場合、抜けないようにする為の措置をとりますから、そのことが患者さんに精神的な負担を与える可能性があります。

たとえば、認知症の患者さんですと管を抜かないように両手を拘束するなどです。

両手にミトンをして手の動きを最小限にする拘束は、手指の拘縮や水虫などを誘発します。

患者さんのそばにいて、見守りをできる時には、なるべくミトンを外し拘束を解除するなどの処置が大切ですね。

患者さんは発語できない人も多いですから、患者さんの表情などの観察も大切です。

カテーテルの管が長いせいもありますが、体位変換の時に間違って管を引っ張らないように介助者も注意が必要です。

中心静脈栄養の患者さんは、一日に取る栄養量が決められています。

高カロリーの栄養が行き過ぎないように、また量が不足しないようにと、滴下速度を確認し間違いが起きないように注意をしまなければいけません。

例えば私の勤務している病院では、滴下速度の間違いを防止するために、午前と午後の2回確認をします。

午前中は朝一番に注射をセットするときに、病室の担当看護師が伝票を見ながら確認して行います。

午後からは、それぞれの患者さんの注射伝票と計算機をもって、看護師二人で各病室を回り、間違いのないことを確認するのです。

中心静脈栄養の患者さんも、状態が良ければ入浴することができます。入浴前後の処置は、感染しないように注意して清潔操作をします。

中心静脈栄養をしている殆どの患者さんは、痰の喀出を自分で行いませんから、看護師が時間を見て、または状態に応じて吸痰を行います。

口腔清拭や全身清拭、手浴足浴、おむつ交換や体位変換、創処置などの仕事をします。

転職サイトランキングを見る