入院患者数が多い職場では、看護師は働きにくいですか?

看護師の配置基準が医療法で決められています。

入院患者1人に対する看護師の人数に応じて、「15対1」「13対1」「10対1」「7対1」と、4つの体制に区分されています。

勤務している病院で確保できる看護師の数によって、看護師の配置基準や入院患者さんが異なってきます。

入院患者数は、勤務している病院の診療報酬や入院基本料と関連しています。

入院基本料とは、病院が医療保険からもらう診療報酬のうち、医師の診察や看護サービスなどに対して支払われるお金のことです。

看護師の数に比べて、患者さんの数が少ない方が濃厚に丁寧に看護できます。

看護師の配置が多いほど、一人の患者さんに対して十分な看護ができますから、入院基本料が高くなります。

入院患者さんの数が多くても、看護師の数が患者さんの数に見合ったものであれば、看護師としては働きやすいと言えます。患者さんに満足のいくサービスを提供することができます。

看護師が働く職場では、平均入院患者数はどれくらいですか?

病院によって「15対1」「13対1」「10対1」「7対1」を採用している病院があります。

入院患者さんの数は病院によって違いますから、入院患者さんの平均数は出しにくいですね。

たとえば、患者さん1人が一般病棟に1日入院した場合、「7対1」の病院が得られる入院基本料は15.550円です。

看護師の少ない「15対1」の病院は入院基本料が9.340円です。

高い入院基本料を得るために、多くの病院が看護師を多く採用しようとします。その為に勤務条件を良くするところもあります。

ちなみに私の勤務している病棟では「15対1」です。患者さんの数が54名で、看護師の数が18人、パート2名です。看護補助職員は10名ほどです。

入院患者さんが多い時と少ない時では、看護師の仕事内容はだいぶ違いますか?

日本看護協会の調査によると、看護師の離職率がもっとも低いのは「7対1」体制の病院です。

「7対1」の一般病棟における看護師の離職率は10.8%、新卒看護師は8.5%です。

「15対1」体制の病院では、看護師の離職率は11.9%、新卒看護師は11.8%となっています。

「15対1」の病院で勤務する看護師の方が離職率が高いのですから、「7対1」の病院よりも勤務条件などの環境が良くないという事になります。

受け持つ患者さんの数が多いほど、看護師は仕事が多くなるのです。

一人の患者さんに対する看護量は、患者さんが多くても少なくても変わりません。ですから、患者さんの数が多い時には、看護師の総仕事量も増えるのです。

看護師は仕事をこなさなければ、一日の仕事が終わらないのです。看護師は精神的なゆとりが持てず、急いで仕事をしますから、患者さんに対する丁寧なケアができなくなってしまいます。

ストレスがたまったり過労になる看護師の中には、勤務条件の良い職場に転職していくという看護師もいます。

「15対1」の体制をとっている病院から「7対1」の体制をとっている病院へと転職するのです。

多くの病院は看護師不足の為に「7対1」体制をとることが難しいのです。

都会の病院はともかく、地方の病院では大学病院でも看護師不足の為に病棟閉鎖するところがあります。

高い入院基本料を得るために、ギリギリの人数で「7対1」体制を導入する病院もあります。

そのような病院では、看護師のうち誰か一人が病気欠勤や産休、育休をとると一気に基準を満たさなくなるのです。

看護師が病気の時でも、職場のことを考えると安心して休養をとれないのです。

我慢して仕事をして体を壊し、益々職場のスタッフに迷惑をかけてしまうという悪循環になってしまいます。

看護師と患者さんの数のバランスがとれている、安心して仕事ができる職場で働きたいものです。

就職先の病院を選ぶ際には、入院患者数と共に看護師の配置も確認したいですね。

「7対1」体制を導入している病院の求人を探すのであれば、看護師転職サイトに相談しましょう。

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