患者さんが危険行動をする時、看護師はどうしたら良いですか?

患者さんの危険行動を避けるためには、患者さんの見守りが一番大切です。また一人一人の患者さんの危険行為を予測し、危険行為を避けるために、プランに沿った適切な対処法をします。

危険行為を察知するためには、情報収集とアセスメントが必要です。日中はたくさんの看護スタッフがいるので、比較的患者さんの行動を見守りやすいです。

しかし夜勤の看護師が精神的に疲れる原因でもあります。

夜間に多く転落する患者さんやその危険性の高い患者さんは、見守りを強化しなければなりませんから、夜間だけ看護師の目が届きやすい位置にベッドを移動したりします。

針やチューブやバルンなどを抜く危険行為が予測される患者さんには、夜間だけでもミトンをします。もちろんミトンなどをする時には拘束になりますから、初めから家族の許可をもらっておきます。

患者さんが危険行動をする前兆はありますか?

いつも目を閉じて臥床している患者さんが、開眼してしっかりとした症状で発語する場合には、不穏行為を予測し特に注意して患者さんを観察します。

夜勤者への申し送りに「今日は様子がおかしいから要注意するように」と一言付け加えられます。体動が激しい時にも、要注意して観察しますが、そのような時には患者さんにも理由があるのですね。

日中に家族の排便がない時には不穏になるとかなどです。

不穏になる原因について観察し、適切に対処することで危険行動を回避することが可能な場合もあります。

たとえば、中心栄養の針を自分で抜いてしまう患者さんは、抜こうとする意思をもって抜くのではない場合もあります。

固定してある絆創膏が痒いので、ただ掻こうとしたのかもしれません。チューブを抜く患者さんも抜く意識を持って抜いたとは限りません。異物が体についていると思って引っ張ったのかもしれないのです。

そのような理由であれば、看護師が適切な対処をすることで、危険行為を防ぐことができるでしょう。

患者さんの危険行動とは具体的にどんなことですか?

患者さんの危険行動には、患者さんの疾患やADLにより異なりますが、本当に様々なことがあります。スタッフの見守りで歩行可能な患者さんは、介護者が目を離したすきに自分で歩行すると、転倒の危険性があります。

ズックをしっかり履いていない、歩行器や杖をしっかり使用していない、環境整備がされていないなど、患者さんの不注意や介助者の観察不足によることが多いです。

見守りにより歩行可能な患者さんの中には、認知症の患者さんは、介助者の見守りがなくても、自分は歩行をふらつかないでうまくできると思っています。

自分の下肢筋力が低下しているとは考えませんから、勝手に歩行して転倒することもあります。臥床したままの患者さんでも、自分は歩行できるものと思い込んでいて、突然ベッドから降りようとして転落することもあります。

ベッド柵をしていても、自分でベッド柵を外してベッドから転落してしまう患者さんもいます。車いすから急に立ち上がり転落する患者さんもいます。 たまたま、介護者が少し目を離したすきに、患者さんが危険行為をするのですね。

食事をよく噛まないで飲み込んだり、飲み込まないうちに次の食事を口に入れるなど窒息の危険性のある行為をする患者さんもいます。

そのような患者さんに対しては、そばで看護師が見守ったり食事をゆっくり摂取するように促したり、または食事介助したりします。

経鼻カテーテルで酸素吸入している患者さんが、そのチューブを首に巻き付ける場合もあります。認知症の患者さんはベッドに臥床していても安心できません。

ベッド横にある床頭台に置いてある水分を固める粉を口に入れたり、消毒液を飲んだりすることもあります。

中心静脈栄養の患者さんは、しっかり固定している針を自分で抜いてしまうこともあります。その予防の為にミトンをしますが、そのことは結果的に手の自由を束縛することにもなるのですね。

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この記事を書いた人

現役看護師「キヨミ」

北陸地方の大学病院で外科病棟に2年勤務し、その後総合病院にて、呼吸器・循環器・消化器・血液内科と内科系を中心に勤務をしてきました。

学生指導や教育担当を経て、今は皮膚排泄ケアの認定看護師として活動しています。

60歳を超えるまで、ずっと看護師一筋で働き続けてきた経験を活かし、悩める看護師さんたちの励みになる記事を書いていきたいです。

  • 保有資格・・・正看護師・ケアマネージャー
  • 出身・・・石川県
  • 年齢・・・62歳
  • 職務経験・・・大学病院・総合病院・訪問介護施設
  • 診療科経験・・・外科・呼吸器・循環器・消化器・血液内科・老年科

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