モンスターペイシェントに看護師はどう対応したら良いのでしょうか?
更新:2023/04/08
[悩み]モンスターペイシェントに看護師はどう対応したら良いのでしょうか?
モンスターペイシェントに遭遇すると、看護師は心身ともに大きなダメージを受けますね。
看護師がモンスターペイシェントに遭遇したらどうすべきか、またモンスターペイシェントが多い診療科、少ない診療科についてお話しますよ。
目次
モンスターペイシェントに看護師が悩まされる機会が増えていますね
モンスターペイシェントに看護師が悩まされる機会が増えていますね。
これは、医療がサービス業であるという認識が広がったことや、「患者様」という呼び方をする病院が増えたことが原因の1つと言われています。
「サービス業なら看護師にわがままを言っても良いだろう、「患者様」は看護師よりも偉いのだから」と一部の患者が勘違いをして、モンスターペイシェントになり、看護師に暴言・暴力を振るうようになったのですよ。
また、看護師は医療職者の中でも女性の割合が多い職種ですが、女性に対しては強い態度を取って良い、自分よりも弱い立場であると勘違いしている人がいるので、看護師はモンスターペイシェントの標的になりやすいのです。
モンスターペイシェントに遭遇すると、心身ともにストレスがかかります。
暴力を振るわえれれば、怪我をする可能性があります。
最悪の場合は命の危険を感じることもあるでしょう。
また、暴言を言われたら、精神的にストレスを感じますね。
精神的に追い込まれると、看護師を辞めなくてはいけないこともありますので、モンスターペイシェントに遭遇したら、適切に対処して、あなた自身の被害を最小限にしなくてはいけないのですよ。
モンスターペイシェントに看護師が遭遇したらどうしますか?
モンスターペイシェントに看護師が遭遇したら、どうすれば良いのでしょうか?
モンスターペイシェントに遭遇した時のポイントを教えましょうね。
身の安全を守る
モンスターペイシェントの中には、看護師に暴力を振るってくる人がいます。
そのようなモンスターペイシェントに遭遇したら、とにかく自分の身の安全を守りましょうね。
具体的には、まずは逃げましょう。
そして、誰か周囲の人に助けを求めてください。
看護師だからって、どんな患者さんにも向き合わなければいけないというわけではないのですよ。
患者さんでもモンスターペイシェントだったら、逃げなければいけませんし、何よりもまず自分自身の安全が大切なことなのです。
しっかり話を聞く
暴力は振るわないけれど、理不尽にクレームを言ってくるタイプのモンスターペイシェントは、とにかく相手に話をさせて、何が言いたいのか、なぜ不満を持っているのかを聞くようにしましょう。
モンスターペイシェントが話をしている間は、「はい」や「そうですか」等の相槌程度にして、自分の意見を言うのは控えましょう。
人間は頭に血が上っていても、自分の言いたいことを言えば、スッキリしますので、冷静になって落ち着くことができるのです。
周囲に助けを求める
モンスターペイシェントに遭遇したら、1人で対処せずに、周囲の人に助けを求めましょう。
同僚の看護師でも良いですし、医師でもかまいません。
そして、すぐに師長など責任者を呼んできてもらうように伝えてください。
もし、周囲に助けを求められる人が複数いるなら、1人に責任者を呼んできてもらって、そのほかの人は責任者が来るまで一緒に対処してもらうと良いですね。
モンスターペイシェントは相手が1人だと強気に出ますが、2人以上だと自分が不利だと感じて、トーンダウンすることが多いのですよ。
しかも、役職がついていたり、年上の人には強く言えないことが多いので、1人で対処せずに、周囲に助けを求めましょうね。
むやみに謝らない
モンスターペイシェントの中には、あなたに非がないのに「謝罪をしろ!謝れ!」と謝罪を求めてくることがあります。
もちろん、あなたが悪い場合は、謝らなければいけません。
でも、あなたが悪くない場合は、「この場が早く収まるなら」とか「モンスターペイシェントが怖いから」などの理由だけで謝ってはいけないのですよ。
なぜなら、謝ってしまうと、あなたに非があることを認めたことになるからです。
そうすると、モンスターペイシェントの理不尽な要求はさらにヒートアップしますので、むやみに謝らないようにして下さい。
メモを取る
モンスターペイシェントの話を聞く時は、メモを取るようにしましょう。
モンスターペイシェントの話をメモすると、それが証拠になります。
万が一、訴訟に発展した場合は、そのメモが有力な証拠になることもあるのですよ。
また、モンスターペイシェントが自分の話が記録されていると感じたら、理不尽なことは言わなくなる可能性もありますから、必ずメモを取るようにしましょうね。
上司に報告する
モンスターペイシェントに遭遇した時に、師長が不在だったり、師長を呼ぶ前に何とか解決したという場合は、どんなモンスターペイシェントに遭遇して、どう対応したのかを必ず師長に報告しましょうね。
あなたがモンスターペイシェントの事例を報告しておくことで、職場全体でその情報を共有できますし、予防マニュアル作りに役立てることができるのですよ。
モンスターペイシェントに看護師が遭遇しやすい診療科は?
モンスターペイシェントに看護師が遭遇した時のポイントをお話しましたが、モンスターペイシェントに遭遇しやすい診療科があることをご存知ですか?
モンスターペイシェントに遭遇しやすい診療科は、産科や小児科、NICUです。
この3つの診療科の共通点はわかりますね?
そうです。子供が関係している診療科なのです。
親は子供のことになると、必死になりすぎてしまうことがあるのですよ。
ましてや、産科、小児科、NICUは子供の命がかかっていますから、子供のことが心配なあまりモンスターペイシェント化してしまう両親・祖父母がいるのです。
ですから、モンスターペイシェントにできるだけ遭遇したくないなら、産科、小児科、NICUは避けたほうが良いでしょう。
モンスターペイシェントに看護師が遭遇しにくい職場はここですよ
モンスターペイシェントに看護師が遭遇しやすい職場は産科、小児科、NICUですが、逆にモンスターペイシェントに遭遇しにくい職場ってあるのでしょうか?
モンスターペイシェントがゼロの職場はありません。
ただ、少なめというところはあるのですよ。
それは、手術室やICU、療養型病棟です。
これらに共通していることは、意識のない患者さんが多いことです。
意識がなければ、患者さんはモンスターペイシェント化することはありません。
また、手術室は家族は入ってこれませんね。
また、ICUや療養型病棟は家族の面会はありますが、患者さんが子供か成人かで、家族の心の持ちようがまったく変わってくるので、家族がモンスターペイシェント化することは少ないのです。
ですから、モンスターペイシェントをできるだけ避けたいなら、手術室やICU、療養型病棟で働くと良いでしょう。
さらに、師長が頼れる存在かどうかやモンスターペイシェント対策のマニュアルがあるかどうかをチェックしておくと安心ですね。
モンスターペイシェントを避けたい看護師の方は、転職支援サイトを使いましょうね。
自分で転職活動をすると、手術室やICU、療養型病棟へ配属されるかどうかがわかりませんが、転職支援サイトなら担当コンサルタントが配属交渉をしてくれますから、手術室やICU、療養型病棟で働くことができるのですよ。
また、その職場の中から、頼れる師長がいて、モンスターペイシェント対策マニュアルがあるところを紹介してもらうことができるのです。
マザーナースイチオシ転職サイト
【1位】マイナビ看護師
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