看護師が勤務異動で辞めたい…合わない時の3つの対処法で解決ですよ
更新:2023/03/30
[悩み]看護師にとって勤務異動はストレスですね。
「え?私が勤務異動しなくてはいけないの?」
「勤務異動…。新しい職場で働くのは嫌だわ」
「勤務異動を何とか断れないかしら?」
このように思っている看護師さんは多いと思います。
慣れた職場を離れて、新しい職場に異動するのは誰でもストレスを感じますね。
看護師の勤務異動の目的や勤務異動を命じられて合わないと思った時の対処法をご紹介します。
勤務異動のストレス・不安を解決して、あなたが働きたいという職場で働けば、もっと看護が楽しくなるはずですよ。
目次
看護師が勤務異動で辞めたい
病院勤務をすると毎年3月頃には看護師の勤務異動の発表があります。
業務改革などが行われていて、3月の発表が困難な時には6月ごろに異動の発表になることもあります。
人員不足のせいで、3月に限らずに勤務異動の辞令がある時もあります。
そんな時には不足の分を補う一人の看護師が選ばれて、勤務異動になるのです。
ただでさえ皆何故自分なのか、何が悪かったのか、自分が選ばれた根拠は何なのか?」といろいろ考えてしまいます。
看護師が勤務異動をすると言う事は、患者さんの名前をすべて覚えなければなりません。
患者さんが今行われている看護についても、把握しなければなりません。
今までの患者さんの知識はすべて無になります。
新しい患者さんの情報収集に集中しなければならないのです。
同じ病院とは言え、仕事場所が違うのですから、業務の流れも異なってきます。
全てのことを新たに、覚えなおす必要があります。
勤務異動という事実を退職をしてしまう看護師もいるのです。
新しい異動先が、自分の望む場所であればまだ良いのですが、自分には明らかに向いていない場所への異動を言い渡されることがあります。
給料をもらっているのですから拒否をする事は辞める事を意味しているかもしれません。
公に勤務異動を発表される前に、個人的に勤務異動することを告げる職場もあります。
その時に強く拒否することで、異動を免れたと言う人も実際にいます。
しかし普通に考えた場合、常識的な人は上司からの命令を拒む事が出来るでしょうか?
看護師の勤務異動は平等でないこともあるから辞めたい
看護師の勤務異動を決めるのは、総看護師長や院長、理事長や看護師長の意見が大きく反映され、決定権は総看護師長ですね。
院長や理事長は、殆ど決まった報告を受ける程度でしょう。
しかしほとんどの看護師長は「私は知らない」というのです。
スタッフの意見を取り上げていては勤務異動など決まりませんから、看護師長はゴタゴタを避けるために予防線を張っているのです。
同じ病棟に長く在籍する事を避けるために、きちんと決めごとにそって職員の勤務異動を決める病院であれば問題はありません。
職員も納得するでしょうが、看護師の勤務異動が平等になされていない場合も往々にしてあるのです。
スタッフが納得できない場合もあると言う事です。
しかし雇われている身ですから、受け入れるしかないかもしれませんね。
看護師の勤務異動は平等に行われている?
看護師の勤務異動が平等に行われているかどうかは、職場にもよりますね。
平等に行われている所もあるでしょうが、私の勤めている所では平等だとは考えられない勤務異動は時々あります。
10年以上も同じ病棟で勤務している看護師もいれば、数年で勤務異動する看護師もいるからです。
「看護師長の気に入らない看護師を、他の病棟に出している」といわれる場合もあります。
反対に気に入った看護師は、何年でも自分の傍においておくと言ったこともあるのです。
看護師長の人間性が勤務異動に大きく反映します。
第三者からみても、明らかに不公平だと分かる人事異動はとてもスタッフにとって平等だとは言えません。
看護師長に嫌われている看護師の場合には、「異動された方が良かった」と言う人もいます。
嫌いな上司の下で何年も働くのは耐えられませんから、かえって勤務異動することに安堵をおぼえるかもしれません。
その経験は私にもあります。
勤務異動後一年もしないうちに、突然の退職者が他の病棟に出たために、他の病棟に勤務異動になったのです。
他のスタッフは明らかに不公平だと思い、気の毒がってくれましたが、私はほっとしたのです。
何年も尊敬できない看護師長に合わせていくのは苦痛ですから、そうする必要がなくなっただけでも良かったです。
看護師長の方も、自分に好意を持っていると思えない看護師がそばに居なくなって安堵したでしょう。
看護師の勤務異動の目的は何でしょうか?
看護師は勤務異動をストレスに感じることが多いです。
それなのに、勤務異動をしなければいけないのはなぜなのでしょうか?
看護師の勤務異動の目的を知れば、少しは納得できるかもしれませんよ。
人間関係の調整
看護師の勤務異動は、人間関係の調整目的で行われることがありますよ。
仲が悪い2人の看護師がいたとします。
この2人の看護師を野放しにしておけば、職場の雰囲気は悪くなり、業務に支障が出る可能性がありますね。
だから、2人のうちの1人を勤務異動させてしまうのです。
そうすれば、職場の人間関係を悪化させずに済みますから。
風通しのよさを確保
1つの部署にずっと長く居続けると、人間は自分に甘くなったり、惰性で働くようになるものです。
もちろん、全員がそうなるわけではありませんが、1つの部署で長く働くとお局看護師化する人がいるのは事実ですね。
そうなる前に勤務異動させて、新しい環境で働いてもらい、職場の風通しのよさを確保するのです。
キャリア形成
1つの部署でなく、複数の部署を経験させることで、看護師として成長させるという目的もありますよ。
看護師の勤務異動は何年目で行われるのかを考えてみればわかります。
たいてい看護師3~5年目で最初の勤務異動が行われることが多いですね。
ジェネラリストを育てるために、勤務異動が行われることがあるのです。
マンパワーの確保
看護師の勤務異動は、マンパワーの確保ということもありますね。
私の経験になりますが、呼吸器内科から循環器内科に勤務異動になった後、1年もしないうちに、また異動を命じられたのです。
その理由は、ほかの病棟で突然退職者が出て、看護師が足りなくなったからというものでした。
周りの同僚の看護師さんたちは
「異動したばかりなのにかわいそうね」
と同情してくれたのですが、私はその部署に嫌いな先輩がいたので、むしろホッとしたという記憶がありますよ。
適材適所
適材適所という目的で、看護師の勤務異動が行われることもありますよ。
看護師1人1人の希望を聞いて、それを叶える形で異動が行われることもあります。
例えば、本人の希望で手術室に配属なったけれど、その看護師は実は血を見るのが苦手だったという場合は、その看護師は残念ながら手術室が合わないので、違う部署へ勤務異動させることもありますね。
看護師として一番能力を発揮できる職場に異動させるのは、管理者としては当たり前のことですね。
師長の思惑
看護師の勤務異動は、師長の思惑で行われることもありますよ。
簡単に言うと、師長の好き嫌いですね。
師長の好き嫌い!?
そうです。
「この看護師はむかつくから、私の部署にはいてほしくないわ」
と思って勤務異動させることもあるのです。
もちろん、嫌いだから無理やり勤務異動させるのではありません。
1人勤務異動させる必要があり、誰を選ぶかという場合に、師長の好き嫌いが絡むことがあるというだけです。
看護師の勤務異動はすべて平等に行われるというわけではないのです。
私の友人の看護師は、みんな5年以上働いている部署の中で、その部署に異動してきて2年しかたっていないのに、また勤務異動を命じられたというという経験があります。
私の友人は、無駄な残業を減らすなど業務改革のことで師長に何度も意見を進言して、師長と対立することもあったようです。
その友人曰く
「師長が私を煙たがったから、勤務異動させられた」
とのことです。
本当のところはわかりませんが、十分にあり得ることですね
看護師の勤務異動は左遷ではありませんよ
看護師が勤務異動を命じられたら、
これって左遷!?
と思うかもしれませんね。
でも、決して左遷ではないので安心してください。
勤務異動にネガティブなイメージを抱いている看護師さんも多いと思います。
やっぱり勤務異動はストレスですから。
でも、勤務異動をチャンスと捉えて、前向きに一歩踏み出しましょうね。
- 新しい技術・知識を身につけられる
- 人間関係をリセットできる
- 対応力を身につけられる
こう思えば、勤務異動を前向きに考えられるのではないですか?
勤務異動をする時には、今まで働いた部署の看護師に異動前にお礼を言って、新しい部署に挨拶をして、心機一転頑張りましょう。
看護師が勤務異動先が合わないと思ったらどうしますか?
看護師が勤務異動先が合わないと思ったら、どうすれば良いのでしょう?
看護師は勤務異動を左遷ではなく前向きに捉えるべきと言っても、そんな簡単にいかないのが現実ですね。
勤務異動をストレスに感じ「異動先が合わない」「異動先でうまくいかない」と思うこともあるでしょう。
「ここは私の居場所ではない」
「ここで働くために看護師になったのではないわ」
このようなストレスを抱えながら働いていても、何のメリットもありません。
だから、今から紹介する対処法をやってみましょう。
師長に直談判する
まずは、師長に直談判しましょう。
もちろん、直談判しても、勤務異動が取り消されることはないでしょう。
ただ、次の異動のタイミングで希望の部署に異動させてもらうなどの交渉をすることはできます。
異動したくないことを告げて、うまく交渉すれば、次の異動では優先的に希望部署に異動させてもらえるという確約を得ることができるかもしれません。
もちろん、適切に平等に勤務異動が行われている場合は、直談判してもどうにもならないことも多いですが、あなたが師長にしっかり希望を伝えておくことで、優先的に前の部署に戻してもらえることもあります。
勤務異動の辞令が下る前から
「私はずっとこの部署で働きたいです」
と希望を伝えておくのも有効です。
私が総合病院の消化器内科病棟で働いている時、手術室から異動してきた4年目の看護師さんがいました。
その看護師さんは、
「内科が嫌なのではなく、オペ看護師が私の天職だと思う」
と師長に訴え続けて、1年で手術室に戻っていきましたよ。
人事や看護部長に相談する
勤務異動が納得いかず、明らかに師長の好き嫌い・えこひいきで行われていると感じたら、人事部や看護部長に相談するのもありですよ。
師長の好き嫌いやえこひいきで異動が行われているなら、師長に直談判しても意味はありません。
師長よりも上の立場の人に相談してみましょう。
そうすれば、勤務異動が適切だったかどうかを調査してくれることがあります。
退職して転職する
看護師が勤務異動をストレスに感じたら辞めるのも1つの対処法だと思います。
どうしても働きたい部署・診療科があるのに、異動させられてしまったら、あなたの理想とするキャリアを築いていくことができません。
それなら、異動をきっかけに辞めて、希望する部署・診療科に配属してくれる病院に転職したほうが良いこともありますね。
私が循環器内科病棟で働いていた時に、ほかの病院から転職してきた看護師さんがいました。
その看護師さんはずっと循環器内科病棟で働いてきて、循環器専門ナースの資格まで持っていましたが、突然呼吸器外科病棟へ勤務異動を命じられたそうです。
でも、どうしても循環器看護を極めたいという気持ちから、転職を決断したそうですよ。
色々な診療科を経験してジェネラリストを目指すのも良いですし、1つの診療科の看護を極めてスペシャリストを目指すのも良いですね。
どちらの道を選ぶのかは、あなたの価値観次第だと思いますよ。
勤務異動をストレスに感じて辞めるつもりのあなたは、看護師転職サイトを使って転職することをおすすめします。
看護師転職サイトを使えば、担当のコンサルタントさんが配属交渉をしてくれるのです。
だから、「採用になれば希望部署に配属確約」という条件で採用試験を受けることができます。
また、「できるだけ勤務異動はなしで」という口添えもしてくれますよ。
看護師転職サイトを使えば、あなたの理想のキャリアを築いていくことができるのです。
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