看護師が15対1の職場で働く場合について説明します。
更新:2024/01/07
[条件]看護師が15対1の職場で働く場合、職場にはどういった特徴があり、どういったメリットがあるのかについて説明しますよ。
看護師の15対1とは?
15対1の入院基本料の施設基準は、看護職員数が常時入院患者さん15人に対して一人いるという事です。
また、看護師が40パーセント必要であるという事です。
後の介護職員は看護師でなくても良いという事ですから、ヘルパーでも看護補助職員でも良いという事になります。
入院患者さんについては、平均在院日数が60日以内であるという事が決められています。
患者さんの特徴としては亜急性期であるということです。
亜急性期等病床の病床数の到達目標は26万床ですが、15対1入院基本料の病床数は7万床弱です。
亜急性期病床や回復期リハビリテーション病床は、急性期病床の患者さんの回復過程において重要な病床です。
しかし、7対1の病床数と比較すると、あまりにもアンバランスな病床数です。
回復期の患者さんの治療を行う施設や病院に関して不安が残ります。
看護師の15対1の職場とは?
一日24時間を平均して看護師一人に対する患者さんの人数が15人という事です。
つまり、一人の看護師が15人の患者さんを看るという事です。
看護師の人数は少なく設定されています。
4割が看護師ですから、看護師以外の看護職員が看護師よりも多く勤務しているという事になります。
病院によっては、資格を持たない看護助手が殆どといった病院もあるかもしれません。
介護ヘルパーや準看護師、看護助手や看護学生が殆どといった病院もあるでしょう。
15対1入院基本料は945点です。
諸加算は13対1と同様ですが、看護必要度評価加算については算定できませんから、13対1入院基本料とは163点の差があります。
60床の病棟では看護職員必要数が2人少ない程度で、収益の差が200万円以上ですから、13対1から15対1への移行は進まないでしょう。
看護師が15対1で働くメリットは?
15対1をとっている病院では、看護師の数が少ないです。
入院患者さんにとっては、用事のある時になかなか看護師を見つけることが出来ないので不安になることもあるかもしれません。
看護師の少ない職場で働くことを希望する看護師は少ないでしょう。
看護師の人数が少ないので、看護師が多くいる病院よりも、一人の看護師に与えられる仕事量が多くなってしまうのは当然です。
一人の看護師にかかる責任は、当然大きくなります。
仕事は看護補助職員が行ったとしても、看護師の指示のもとに施行するという事になりますかr、看護師の精神的負担は大きいでしょう。
例えば、看護師の人数が多い職場の場合には、看護師が患者さんの内服介助をします。
しかし看護師の少ない職場では、ヘルパーなどが実際に患者さんの内服介助をします。
万が一間違いが起きた場合には、看護師が責任を負うことになるでしょう。
忙しい職場だと知っていながら、好んで転職する看護師も少ないです。
15対1の職場は、日曜日休みは少ないですが、夜勤や時間外勤務は多くなるでしょう。
職場環境を考えると看護師にとっては、働きやすい職場とは言えないかもしれません。
15対1をとっている病院では、看護師の人数が少ないですから機能別に分かれる仕事内容になるかもしれません。
看護で分けるのではなく仕事を機能別に分類して、看護助手にもできるケアをしてもらいます。
たとえば注射係、処置係と言った具合です。
患者さんの立場に立つと、担当の看護師がいるといった気持になりにくいかもしれません。
看護師にとっても、患者さん一人一人と丁寧に接するという事がなくなります。
その点、看護の仕事を物足りなく感じるという人も出てくるかもしれません。
そのような看護師は、自分のやりたい看護の仕事ができる職場を探して転職していきます。
転職する際には、看護師の配置基準について確認してから就職すると良いですね。
看護師一人に対して、何人の患者さんを担当しなければならないかについて把握しておくことで、看護師の仕事についても予測できます。
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