PNSとはどのような看護体制?働きやすいですか?
更新:2024/01/11
[条件]PNSとはどのような看護体制なのか、施行するメリット、デメリットはあるのかについてお話しますよ。
PNSでは働きやすいのかや、パートナーを選ぶ時の問題点についても書きますので参考にしてくださいね。
目次
PNSを施行するメリット、デメリットはありますか?
PNSのメリットとしては、2人の看護師が二人三脚で動くことにより、不安やストレスの軽減ができます。
また、医療ミスの防止、知識・情報の補完・共有、コミュニケーションの活性化など多くのメリットがあります。
PNSは安心・安全な看護を効率的に提供できるシステムとして注目を集めています。
デメリットとしては、看護師の経験に問わず1人で複数の患者をみなければなりません。
病院によっては、1人の担当看護師に任せきりの所もあります。
看護師が一人で患者さんを担当する場合、若い看護師への指導が行き届かない事もあります。
看護師が一人で行うケアが多すぎて、他の看護師の指導まで出来ないことが現状です。
また、看護師の力量により、患者さんへ十分な看護が出来ず看護に差が出る恐れもあります。
そのため看護師自身に不安や不満が溜まり、離職率の増加を招くケースもあります。
PNSとはどのような看護体制ですか?
パートナーシップ・ナーシングシステム(PNS)は、福井大医学部付属病院が開発した新しい看護方式です。
2人の看護師がパートナーを組んで複数の患者を受け持ち、対等な立場でお互いの特性・能力を活かしながら補完・協力し合い、看護業務を行うシステムです。
自分のパートナーとなる看護師によっても、働きやすさは違ってきます。
パートナーが先輩看護師の場合には、勉強になることや見習わなければならないことが多くあるでしょう。
しかし新人看護師がパートナーになる場合には、自分の負担が大きくなり仕事量が増えるという事もあります。
看護体制として、公平ではないと感じる看護師もいるでしょう。
PNSを実施することで看護師は働きやすくなりますか?実際にPNSを体験した看護師の意見は?
福井県は、離職率が低い地域性があります。
福井県民の人間性も加わり、PNS導入が適している環境であったといえます。
しかし、それが全国的に受け入れられるとは考えにくいという意見もあります。
確かに、福井県は東京や大阪などの都心部や離職率の高い病院とは異なった環境の病院が多いですね。
ある副看護師長は、看護師の年齢や経験に関係なく、互いにスタッフ同士が高められると実感できると話しています。
パートナーで情報を共有し、スケジュールを立てて実践するPNSだからこそ、安心感がありゆとりを持って患者さんに求められる看護を提供できるという看護師もいます。
お互いに高め合える実感が持てますし、何より終わった時の充実感が違うと感じる看護師もいます。
気持ちよく業務を進めながら、新人の成長も肌で感じられるので、いつも「誰と看護ができるか」が楽しみと語る看護師もいます。
復職した看護師は、PNSの職場なので安心して仕事ができ、患者さんの問題解決もスムーズにできると言います。
新人看護師も、学びながら看護の経験を積むことが出来ると言っています。
PNSでパートナーを選ぶ時の問題点は?
PNSはパートナー制なので、パートナーに恵まれない看護師の苦労はとても大きいものがあるでしょう。
相手によっては、気を遣いすぎて患者さんや仕事に対してではなくパートナーの看護師に対して、ストレスを感じてしまう場合もあります。
看護師長は、パートナーの選び方について神経を使うことになるでしょう。
スタッフの相性や年齢、経験年数や家庭環境などを考慮して決めなければなりません。
パートナー同士での看護に対する考え方が違えば、衝突が起きるかもしれません。
上司や管理者が、PNSについてしっかり勉強をしておく必要があります。
パートナーの片方の看護師の負担が大きすぎると、関係が良好に保たれにくく、そのことが患者さんにまで影響してきますから注意が必要です。
就職する時には、PNSを取り入れている病院であるか否かについて、確かめる必要がありますね。
PNSでの看護を希望している看護師が、PNSを取り入れている職場に転職するのであれば問題はないでしょう。
マザーナースイチオシ転職サイト
【1位】マイナビ看護師
運営:株式会社マイナビ
マイナビ看護師は特にオススメです!全国17ヵ所の相談会場があり、直接キャリアアドバイザーに相談も可能です。管理職看護師の転職にぴった りな求人や、治験関連企業の看護師求人も豊富です。まずは相談してみると、心強いアドバイスとサポートが受けられますよ。
【2位】ナース人材バンク
運営:株式会社エス・エム・エス
ナース人材バンクは実績豊富な老舗看護師転職サイトです。求人の量と質、キャリアアドバイザーのレベル共に申し分ありませんので、マイナビ 看護師との併用をおすすめします。
執筆者情報
- マザーナースは、厚生労働大臣から転職サポート(有料職業紹介事業)の許可を受けた(許可番号13-ユ-314851)株式会社ドリームウェイが運営するメディアです。転職サポートの経験を活かし、定期的なリライトや専門書を用いたファクトチェックなど、ユーザーに正確な最新情報を届けられるよう努めています。