リンクナースの仕事内容や役割、メリット・デメリットを説明しますよ
更新:2023/03/27
[日常業務]リンクナースとは、どんな仕事内容や役割があるか知っていますか?
リンクナースをやると、大変なことも多いですが、看護師として成長できるのですよ。
リンクナースの仕事内容や役割、メリット・デメリットをお話しましょうね。
なにか1つでも得意分野・専門分野を作りたい人は、リンクナースになると良いですよ。
リンクナースの仕事内容や役割を知りましょうね
リンクナースとは、どんな仕事をしてどんな役割がある看護師なのでしょうか?
病院で働いている看護師さんは、「リンクナース」という役割の人がいることは知っているけれど、具体的にどんなことをしているかはわからないという人が多いかもしれません。
リンクナースの役割
リンクナースは、病院内の各専門チームと病棟をつなぐ看護師のことです。
病院内には、医師や専門看護師・認定看護師などの専門家で構成された専門チームがありますね。
例えば、感染対策チーム(ICT=Infection Control Team)や褥瘡対策チーム、栄養サポートチームなどです。
これらの専門チームは専門分野の最新情報を持っていますし、専門知識を活かした対策法を考えています。
ただ、専門チームのメンバーだけでは院内に知識や技術、対策方法を浸透させるのは難しいですよね。
マンパワーが限られていますから。
専門チームの知識や技術、対策方法を自分の所属する病棟や外来に伝えるのが、リンクナースの役割なのです。
また、病棟や外来で起こった問題を専門チームに報告・相談するのもリンクナースの役割になります。
リンクナースは専門チームと病棟・外来とのつなぎ役・仲介役の役割を担っているのです。
リンクナースの仕事内容
リンクナースは具体的にどのような仕事内容があるのかをお話しましょうね。リンクナースは、次のような仕事を行いますよ。
- 各委員会やリンクナース会への出席
- 自分の所属する病棟や外来メンバーへの指導、委員会で得た情報の共有
- サーベイランス
- 病棟や外来での問題点の抽出と専門チームへの報告や相談
リンクナースはこのような仕事を行って、自分の病棟・外来のレベルの底上げをしていきます。
リンクナースの種類
リンクナースというと、感染リンクナースが有名ですね。もともと、リンクナースはこの感染リンクナースが発祥とされていますから。
ただ、リンクナースは感染以外にもいろいろな種類があるのです。
- 感染リンクナース
- 褥瘡対策リンクナース
- NSTリンクナース
- 摂食嚥下リンクナース
- 緩和ケアリンクナース
- 退院調整リンクナース
病院によって異なりますが、このような種類のリンクナースがあります。
リンクナースに興味のある人は、「リンクナースなら何でもよい!」というのではなく、あなた自身がどの分野に興味を持っているのかを考えて、どのリンクナースを目指すのかを決めると良いでしょう。
リンクナースの2つのメリット
リンクナースになると、2つのメリットがありますよ。
どのようなメリットがあるのか、説明していきますね。
専門性を作ることができる
リンクナースになるメリットの1つ目は、専門性を作れることです。リンクナースは各専門チームの委員会に参加して、最新知識や技術をいち早く知ることができます。
リンクナースになれば、「私は、これに詳しいです」、「私は、これが得意です」という分野を作ることができますので、看護師として成長していくことができるのです。
また、リンクナースになって、専門的な知識・技術を身につければ、認定看護師などのキャリアアップするのにも有利になります。
認定看護師になるためには、院内の資格取得支援制度を使うと良いのですが、資格取得制度は希望者全員が使えるわけではありません。
でも、リンクナースの経験があると、院内で「この人はこの分野に詳しいし、やる気もある」と認めてもらえるので、資格取得支援制度を使ってキャリアアップできる可能性が高くなるのです。
感染リンクナースなら、感染管理認定看護師、褥瘡リンクナースなら皮膚・排泄ケア認定看護師などがキャリアアップの道になりますね。
専門性を作りたい人、将来キャリアアップを目指したい人は、リンクナースになると良いでしょう。
やりがいを感じ、仕事へのモチベーションが上がる
リンクナースになるメリットの2つ目は、やりがいを感じられることです。
リンクナースになると、興味のある分野の最新知識や技術をいち早く学ぶことができます。
また、その分野の専門家の医師や認定看護師、専門看護師と一緒に働くことができ、より深く学べます。そうすると、仕事のモチベーションは上がります。
さらに、自分のリンクナースの仕事で、部署の感染が減ったり、褥瘡発生件数が減ったら、やりがいを感じますね。
リンクナースは看護師としてのやりがいを感じさせてくれて、看護師の仕事を楽しいと思わせてくれるものなのです。
リンクナースのデメリットはあるのでしょうか?
リンクナースになるデメリットも、念のため確認しておきましょうね。リンクナースになるデメリットは2つありますよ。
日常業務以外の雑用が増える
1つ目は、日常業務以外の雑用が増えることですね。
日常業務だけでも忙しいのに、さらにリンクナースの仕事が増えますから、リンクナースになると、大忙しなのですよ。
サーベイランスを行ったり、勉強会の準備をしたりなどですね。
また、リンクナースは、担当するリンクナースの分野ではその病棟の中で、一番詳しい人にならなくてはいけません。
「感染のことなら○○さん」、「デクビの処置に困ったら、△△さん」と思われるようにならないといけないのです。
だから、たくさん勉強をしなければいけないので、勉強にも時間をかけなければいけません。
人間関係の難しさを感じることも
リンクナースのデメリットの2つ目は、人間関係の難しさを感じることですよ。
リンクナースの仕事の1つに、専門チームからの知識や技術を病棟・外来に伝える、スタッフに指導・教育をするというものがあります。
つまり、先輩看護師にもあなたが指導しなければいけないことが多々あるのです。あなたの部署には意地悪な先輩看護師はいませんか?
そういう人に指導するのは気が重いですし、嫌味を言われたりして、嫌な気分になることもあるかもしれません。これが、リンクナースになるデメリットの1つですね。
ただ、看護師を続けていく上で、先輩看護師に指導をするという経験は、間違いなくプラスになります。
また、どのように指導をすれば、みんなが理解するのかを考えることも、看護師として成長させてくれるでしょう。
リンクナースの役割や仕事内容、メリット・デメリットをまとめました。
リンクナースは大変なこともありますが、看護師として成長させてくれるものですので、興味のある人はぜひ挑戦してみてくださいね。
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