新人看護師の離職率は高い?新卒退職者が多い病院・少ない病院の特徴
更新:2023/04/07
[新人看護師]新人看護師の離職率はどのくらいか知っていますか?
新人看護師さんの中には、
「もう無理。辞めたいわ。でも、新人看護師なのに辞めてもいいのかしら?」
「新人看護師の離職率ってどのくらいなの?みんなが辞めているなら、私も辞めたいわ」
と思っている人もたくさんいると思います。
新人看護師が退職することは珍しいことではありません。
むしろ、離職率を見ると、「よくあること」と言えるのですよ。
今回は、新人看護師の離職率の具体的な数字や離職率が高い職場・低い職場などを説明していきますよ。
この記事は新人看護師のあなたにとって、もっと働きやすい職場探しのヒントが詰まっています。
働きやすい職場を知れば、今のがんじがらめのストレスフルな状態から抜け出せるかもしれません。
目次
新人看護師の離職率は10人に1人?→新人看護師の離職率は7.6%ですよ
新人看護師の離職率は7.6%です。
新人看護師の13人に1人が新卒で入職後1年以内に退職するということですね。
この新人看護師の離職率は、看護協会の病院看護実態調査で2018年に発表されたものですよ。
新人看護師の離職率の計算方法は、「新人退職者数÷新人採用者数×100」です。
ちなみに、常勤の看護師の離職率は10.9%ですので、新人看護師の離職率は看護師全体の離職率よりはやや低めということすね。
新人看護師の離職率が7.6%(13人に1人が1年以内に退職する)というのは、高いと感じるか低いと感じるかは人それぞれですが、私は
「意外とたくさんの新人さんが退職しているのね」
と思いましたよ。
新人看護師の離職率は病床数と直結していますよ
新人看護師の離職率は7.6%ですが、実は病院の病床数に比例しているのですよ。
- 99床以下=12.4%
- 100床~199床=10.7%
- 200床~299床=9.0%
- 300床~399床=7.1%
- 400床~499床=7.9%
- 500床以上=6.6%
このように新人看護師の離職率は、病床数が少ない病院は高めになり、病床数が多い病院は低めになっているのです。
新人看護師の離職率には、色々な原因がありますよ
新人看護師の離職を考える原因にはいろいろあります。
職場の雰囲気にとけ込めないということが一番かもしれません。
患者さんやコミュニケーションを上手く取るための努力することは疲れることかもしれませんね。
しかし新人看護師は皆そうして経験を積んでいくのだと思います。出来ることなら離職せずに頑張ってもらいたいと願います。
仕事をなかなか覚えることができなかったり、新人看護師が仕事に対する自信をなくすということがあるかもしれません。
先輩看護師の心無い態度や言葉は、知らず知らず新人看護師の心を傷つけるかもしれないのです。
先輩看護師としては、新人看護師に対する言葉や態度には十分気をつけたいところですね。
新人看護師の離職率とコミュニケーションは密接な関係に?
先輩看護師たちとのコミュニケーションを良好に保つことは、離職率を低下させる解決策にもなります。
新人看護師にとっては、何もかもがはじめての状況なのですから緊張しない方がおかしいです。
職場の先輩看護師は新人看護師の悪口などは禁句にしたいですね。
悪いところを注意して成長してもらいたいという良心的な言葉なら、新人看護師にも気持ちが伝わると思います。
先輩看護師たちに、新人看護師をしっかり育てようという広い心での接し方ができれば、新人看護師の離職率は低下するでしょう。
病棟の看護師長や看護主任の態度が他のスタッフに与える影響も大きいですから、厳しくても暖かい態度で新人看護師に接することが必要です。
職場のスタッフの対応一つで、新人看護師は同じ職場で長く務めることも可能になるのです。
新人看護師は離職率を気にせずに新しい一歩を踏み出してみるのも良いですよ
新人看護師の離職率は7.6%でしたね。
新人看護師の13人に1人は、新卒で退職している計算になります。
もし、あなたが1年目で看護師を辞めたいと思い詰めているなら退職しても良いと思いますよ。
13人に1人は退職しているのですから、今の職場が本当に嫌ならあなたも退職して良いのです。
あなたの責任ではなく、病院のシステムや先輩看護師・上司の態度などが原因で新人看護師が離職してしまうことも多いです。
だから、「新人なのに辞めて良いのかしら?」などと考える必要はないのです。
どうしても辞めたかったら辞めて良いのですよ。
ただ、せっかく看護師免許を取得したのですから、看護師を辞めるのはもったいないです。
新人看護師は辞めた後の生活・経済的なことを考えると、看護師として働いた方が絶対に良いでしょう。
だから、新人看護師でも無理なく働けて、離職率が低い病院へ転職しましょう。
そうすれば、今の切羽詰まった状況・がんじがらめで窮屈な状況から抜け出して、看護師になって良かったと思えるはずです。
では、今から新人看護師でも無理なく働けて離職率が低い病院とはどんな病院なのかを一緒に考えていきましょうね。
新人看護師の離職率が高い病院・低い病院の特徴
新人看護師の離職率は、病床数に比例していることは先ほどお話した通りです。
このデータから、新人看護師の離職率が高い病院の特徴と低い病院の特徴を考えてみましょうね。
離職率が高い病院
新人看護師の離職率は病床数が少ないと高くなるのでしたね。
病床数が少ない小規模病院は、なぜ新人看護師の離職率が高く、定着しないのでしょうか。
<離職率が高い病院の特徴>
- 新人看護師向けの教育制度が整っていない
- 給料が安い
- その他の待遇も悪い
小さな病院は、新卒看護師の入職者数は少ないです。
そのため、教育制度が整っておらず、その場その場で指導するOJTで指導していくことが多いのです。
そうすると、体系的に指導できないので、新人看護師はストレスが溜まりやすく、離職率が上がるのだと思いますよ。
また、小規模病院は給料が安く待遇があまり良くないところが多いので、その点でも不満が溜まるのかもしれませんね。
離職率が低い病院
病床数が多い大規模病院は、新人看護師の離職率は低めです。
その理由には、次のようなものが考えられますよ。
<離職率が低い病院の特徴>
- 新人看護師向けの教育制度が充実している
- 給料が高い
- その他の待遇も良い
大病院では新人看護師の教育制度がしっかり整っていることが多く、しかも新人看護師にできるだけストレスをかけないようにするなどの工夫がされていますね。
また、病床数が多い病院は給料が高く、福利厚生が整っていることが多いので、待遇面での不満も少ないのだと思いますよ。
新人看護師が離職率が低い病院を選ぶなら働きやすさも大切ですよ
新人看護師の離職率は、病床数が少ない病院が高く、病床数が多い病院は低いというデータがあります。
ただ、これはあくまでも「こういう傾向がある」というだけのことです。
病床数が少ない病院でも、新人看護師の離職率が低い病院はありますし、逆に病床数が多い病院が新人看護師の離職率が高いこともありますから。
また、先ほどお話したように、教育制度や待遇面に加えて、先輩看護師や上司の接し方や心がけも新人看護師の離職率に関係してくるのです。
そして、忘れてはいけないのが忙しさですよ。
忙しさは働きやすさに直結します。
大規模病院は基本的に重症度が高く忙しい。
小規模病院は重症度が低くゆとりを持てる。
忙しくてもどんどん学んで看護師スキルをアップしたいという新人看護師さんもいる一方で、忙しすぎるとパニックになるから、ゆっくりでも着実に学びたいという新人看護師さんもいますね。
だから、離職率が低いというだけで、大規模病院を選ぶのは危険なのですよ。
<忙しくてもOK!どんどん学びたい新人看護師さん向けの選び方>
1.大規模病院の中で特に離職率が低い病院を選ぶ
2.教育制度や待遇面を念のため確認しておく
<ゆとりをもって学びたい新人看護師さん向けの選び方>
1.小規模病院の中で教育制度や待遇面が良いところを探す
2.新人看護師の離職率を確認する
3.人間関係を確認しておく
これでOKです。
小規模病院の中には新人看護師の教育制度が整っていたり、大規模病院並みの給料・待遇のところがありますから、探してみてくださいね。
新人看護師が離職率を考えるときは、看護師転職サイトへ
新人看護師が離職を考えるときには看護師転職サービスのサイトを利用すると良いです。
看護師転職サービスのサイトでは、新人看護師の相談に対しても適切なアドバイスをしてくれます。
あなたが忙しくてもOKタイプの新人看護師なのか、ゆとりをもって学びたいタイプの新人看護師なのか、それを伝えるだけで、あなたの希望に合っていて、離職率が低い病院の求人を紹介してくれるのです。
新人看護師だから転職してはいけないということは一切ありません。
13人に1人の新人看護師さんが退職しているのですから、あなたも今の職場で追い詰められるほどストレスを感じているなら、働きやすい職場に転職を考えてみることをおすすめします。
まずは、看護師転職サイトに登録して、担当コンサルタントに相談してみてくださいね。
看護師転職サイトは完全無料ですから、安心して使えますよ。
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執筆者情報
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