ACLSは看護師が取得するべき資格の1つですよ!急変時の対応も完璧です
更新:2023/03/27
[日常業務]ACLSを看護師で取得する人は、まだまだ多くないと思います。
「BLSは持っているけれど、ACLSまでは…」という看護師さんは多いですね。
ただ、これからは看護師もACLSを学んで研修を受けておくべきです。
特に、急変時の対応に不安を持っている看護師さんは、ACLSの資格取得を前向きに考えてみてくださいね。
目次
ACLSを看護師が取得するなら、どんな資格かを理解しておきましょうね
ACLSを看護師が取得するなら、まずはACLSがどんな資格なのかを理解しておきましょうね。
ACLS(Advanced Cardiovascular Life Support)は二次心肺蘇生法や二次救命処置と言われるものです。
BLSは薬剤を用いない心肺蘇生法であるのに対し、ACLSは薬剤を用いる心肺蘇生法になりますね。
AHA(アメリカ心臓協会)が認定しているガイドラインに沿ったACLSは、AHA-ACLSと呼ばれていて、世界中の医師や医療従事者が研修を受け資格を持っています。
AHA-ACLSでは、心停止、心拍再開直後、急性不整脈、脳卒中、急性冠症候群の認識や介入技術を学ぶことができますよ。
AHAと正式に提携した国際トレーニング組織である日本ACLS協会のACLSプロバイダーコースは、2日間(16時間程度)の日程で、受講料は3万5463円となっています。
ACLSは医師のための資格と思っている看護師さんもいると思いますが、医療従事者であれば誰でも資格を取得できます。
ただ、あらかじめBLSプロバイダーの資格を取得しておく必要がありますよ。
ACLSを看護師が取得する意義はありますよ
ACLSを看護師が取得すべきなのか迷っている看護師さんはたくさんいると思います。
確かに、ACLSの研修に行くと、医師が大多数を占めていて、看護師やコメディカルは少数派です。
それに、「薬剤を用いた心肺蘇生法は医師の指示通りにやればいいか」とか「不整脈とか急性冠症候群は、心電図が関係してくるだろうから、私には無理…」と思って、二の足を踏んでしまう看護師さんもいるのではないですか?
でも、長年看護師をやってきた経験から、「これからの看護師はACLSの資格を取得すべき」と私は断言しますよ。
急変時の対応は時間との勝負ですね。まさに、一分一秒を争う状況です。
ACLSの資格と取得すれば、ACLSのアルゴリズムを理解することができます。
医師もACLSの資格を持っている人が多いですから、共通の認識を持って急変対応ができます。
医師の指示に戸惑うこともなく、むしろ先回りして薬剤などの準備ができますので、迅速に対応でき、患者さんを助けられる確率が上がるのですよ。
また、「ACLSの資格を取った、医師と一緒にACLSの研修を受けた」という自信がつけば、急変時でも冷静に対応することができます。
看護師がACLSの資格を取得しておけば、急変時の苦手意識をなくすことができますね。
ACLSはこんな看護師さんにおすすめします
ACLSは看護師が取得すべき資格の1つです。
確かに、クリニックや介護施設などで働く看護師さんなら、BLSを取得しておけば十分かもしれません。
でも、病院で働く看護師なら、ACLSを取得しておいて損はありません。
特に、救命救急センターや救急外来、ICU、CCU、HCUなどの集中治療部門で働く看護師は、できるだけ早くACLSを取得しておきましょう。
また、集中治療部門でなくても、急性期病棟で働いている看護師さんも、できれば取得しておきたいですね。
そして、一番おすすめしたいのは、急変対応に苦手意識を持っている看護師さんです。
どこの部署で働いているか、病院で働いているかどうかなんて関係ありませんよ。
「私、ちょっと急変対応に自信がないわ」や「自信を持って対応できるようになりたい」と思っている看護師さんは、ACLSの資格を取得しておきましょうね。
ACLSを看護師が受講する時の注意点はこれですよ
ACLSを看護師が受講する時の注意点をお話しますよ。
先ほども言いましたが、ACLSプロバイダーのコースは医師の受講が多いのです。
そのため、班分けされたら医師5人と看護師1人のようになってしまうこともあります。
そういったエピソードを聞くと、ACLSの資格を取得するのにしり込みをしてしまうこともあると思います。
もし、1人で受講する勇気がないなら、同僚の看護師を誘って受講すると良いですよ。
また、看護師向けのACLSコースを受講するのも良いかもしれませんね。
先ほど紹介した日本ACLS協会では医師や看護師、コメディカル合同でのACLSプロバイダーコースしかありませんが、日本BLS協会では看護師向けACLSコースを開催しています。
医師に混ざってACLSの研修を受ける自信がない看護師さんは、看護師向けのACLSコースを受けることをおすすめしますよ。
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